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第23回日本生殖看護学会学術集会 第23回日本生殖看護学会学術集会

学術集会長挨拶

大会長: 阿部 正子

第23回日本生殖看護学会学術集会
大会長 阿部 正子
名桜大学 人間健康学部 看護学科 教授

この度、第23回日本生殖看護学会学術集会を、日本IVF学会との併催にて開催する運びとなりました。本学術集会では、「未来をつなぐインターコンセプションケア~生殖看護の新たなアプローチ~」をテーマに掲げ、現代社会が直面する生殖や家族形成に関わる課題について、多角的な視点から議論を深める場としたいと考えております。

晩婚化・晩産化の進行や少子化といった社会的背景の中、妊娠と妊娠の間に女性とその家族を包括的に支える「インターコンセプションケア」は、次世代への健やかな命をつなぐ重要な役割を果たします。このケアは、産後ケアとプレコンセプションケアをつなぐ連続した支援として、女性の心身の健康を最適化し、そのライフコース全体を見据えたアプローチを可能にします。

不妊治療に携わる看護職の皆様にとって、「インターコンセプションケア」は一見、自分たちの業務範囲から遠い概念に感じられるかもしれません。しかし、不妊治療という「家族を持ちたい」と願うクライエントの人生に深く関わる立場だからこそ、妊娠後やその先の未来までを見据えた支援ができる可能性があります。今回の学術集会では、これまでの実践と「インターコンセプションケア」を結びつけ、生殖看護の新たな視点を共に探る場としたいと考えています。

また、日本IVF学会との併催により、医師、看護職、コメディカルといった多職種が一堂に会し、それぞれの視点から意見交換ができる貴重な機会となります。特に、10月12日(日)午後には日本IVF学会との併催プログラムを実施し、生殖医療と看護の連携強化を目指した議論を行います。続く10月13日(月・祝日)午前には、日本生殖看護学会の単独開催として、生殖看護の専門性に焦点を当てたセッションを予定しております。両日を通じて、日々の実践に役立つ知見や新たな視点を得られることを期待しています。

開催場所は、沖縄県那覇市のホテルコレクティブです。沖縄の豊かな自然と文化に囲まれた環境の中で、学びと交流を深める有意義な時間を過ごしていただければ幸いです。

皆様の積極的なご参加と活発な議論を心よりお待ち申し上げます。本学術集会が、生殖医療と看護の未来をともに考える実り多い場となることを願っております。