集会長挨拶

集会長 宇都宮 明美

第20回日本クリティカルケア看護学会 学術集会
集会長 宇都宮 明美
関西医科大学看護学部・看護学研究科
治療看護分野クリティカルケア看護学領域

この度、第20回日本クリティカルケア看護学会学術集会の集会長を拝命し、2024年6月22日(土)・23日(日)に沖縄コンベンションセンター・ラグナガーデンホテル(宜野湾市)において、開催することとなりました。私たちの心と身体を拘束していた新型コロナウィルス感染症は、5月に5類感染症に引き下げられました。これを受けて、学術集会も対面を基本にしつつ、ライブ・オンデマンド配信のハイブリッド開催で多くの方に参加いただけるよう、準備を進めております。

学術集会のテーマを「クリティカルケアのこれまでとこれから〜person centered careの実装と探究〜」としました、本大会は記念すべき第20回大会です。クリティカルケア看護の歴史を振り返りつつ、先見的課題の共有と必要とされるケアについて議論ができればと考えています。その視点として、person centered careとしました。patientではなく、「病を持つ人」や「病を持つ人と生きる家族」といったpersonに焦点をあて、重症化の回避、早期回復の援助、苦痛の緩和、希望や尊厳の保持を軸にエビデンスに基づくケアの実装、ケアエビデンスの探求という臨床実践者と研究者の議論の場になることを期待しています。

本学術集会は沖縄で開催いたします。集会長の施設地域ではない場所での開催は、本学会としても初めての試みです。開催にあたっては、沖縄県看護協会や県下の看護系大学、沖縄のクリティカルケア領域で従事する看護師の皆様の支援を得ての開催となります。奇しくも開催日の23日は沖縄の戦没者を悼み、平和を願う「慰霊の日」です。平和を願う祈りを捧げる学術集会としたいとも考えています。

学会での議論の後は、沖縄の青い海、白い砂、煌めく太陽を楽しんでいただき、有意義な2日間となるよう、企画・運営委員一同、開催に向けて鋭意準備を進めております。多くの方のご参加を心よりお待ちしております。