大会長挨拶

会長:島田 裕之
第1回日本老年療法学会学術集会
会長 島田 裕之
(国立長寿医療研究センター研究所老年学・社会科学研究センター長/日本老年療法学会 理事長)

謹啓 時下ますますのご清祥のこととお慶び申し上げます。

このたび「第1回日本老年療法学会学術集会」を、沖縄科学技術大学院大学(Okinawa Institute of Science and Technology Graduate University:OIST)にて開催することになりました。第1回日本老年療法学会学術集会のテーマは「老年療法学の確立へ向けて~多職種連携の重要性~」としております。

日本老年療法学会は、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士をはじめとした多職種が連携することで、深刻化するアジアの国々の高齢化に向けた高齢者のリハビリテーション、障がいの一次、二次予防、そして高齢者の機能保持や改善に貢献することを理念としております。今まで、老年学に関わる療法士、専門職、研究者が一堂に会する学会は存在しませんでしたが、日本老年療法学会において初めて互いの専門性を共有し研鑽することができる場が設けられたと認識しております。先日開催しました当学会の設立記念シンポジウム、「健康寿命の延伸のために療法士が果たすべき役割」では、今までみえていなかった課題を新たに発見することができ、大変有意義な学会へと発展することが期待されました。なお、設立記念シンポジウムは、現地およびオンラインでのハイブリット型で開催し、1400名以上の参加申し込みを頂戴し、当該領域における関心の高さを認識しております。

近年、経験したことのない新型コロナウイルス感染症については、未だ予断を許さない状況となっております。現地参加の方々をはじめ、ご来場できない方々はオンラインにて、第1回目の開催を記念すべき学術集会にするためにも、皆様にご参加していただけることを心よりお待ち申し上げます。

謹白