会長挨拶
GID(性同一性障害)学会 第25回研究大会・総会を、2024年3月16日(土)、17日(日)の2日間にわたり、沖縄県南風原町の「沖縄県看護研修センター」を会場として開催いたします。
今回の学会テーマは、「浦南風(うらはえ)に乗り性別を超える」とさせていただきました。まず「浦南風」という聞き慣れない言葉に関して少しだけ説明させていただきます。浦南風とは古琉球の歌謡集「おもろそうし」で頻繁に用いられる季語です。浦々にやさしく吹き寄せる夏の心地よい風を意味します。
この学術会議で医療および人文科学の視点から性別を超えるさまざまな方途を議論できれば幸いです。
学会は春に行われますが、この南国沖縄での大会の成果が夏の初めに全国津々浦々に行き渡るよう期待を込めました。
大会は那覇市に近接する南風原町(はえばるちょう)で行われ、肥沃な野原の上を「南風」が首里に向かって吹き抜けていくというのが町名の由来です。この会場の近くには首里城や識名園があり、学会開催中でも会場近くの名所の散策を楽しんでいただけると思います。また、学会開催期間の前後に十分な時間的余裕のある方は、2021年に世界自然遺産に登録された沖縄本島北部や西表島、その他の離島の島々にも是非足を伸ばしていただき、沖縄を満喫して頂ければ幸いです。
今大会では沖縄の魅力を随所に散りばめながらおもてなしの準備をしています。全国から多くの皆さまのご参加を心からお待ちしております。