沖縄県知事
翁長 雄志
はいさい ぐすーよー ちゅーうがなびら。(皆様、こんにちは)
このたび、「世界津波の日」の啓発イベントとして、世界各国の高校生による国際会議「世界津波の日」2017高校生島サミットin沖縄を本年11月に開催します。
11月5日の「世界津波の日」は、津波の脅威と対策への国際的な意識向上を目的に2015年12月の国連総会において採択された国際デーです。
そして「世界津波の日」高校生島サミットでは、次世代を担う国内外の高校生が「若き津波防災大使」として防災に関する討議などを通して、人々の生命や財産を守るために行動することができる防災リーダーを育成することを目的としており、昨年、高知県黒潮町で開催された第1回大会に引き続き、今回の沖縄での開催が第2回目となります。
「若き津波防災大使」として万国津梁の島・沖縄に集うのは、日本を含む世界26カ国の高校生であり、沖縄県と同じような自然環境を有する世界の島しょ地域の若者達です。
今年、本サミットで議論していただくテーマは、“みんなを守りたい” 津波の脅威を知り、備え、いま自分ができること。~万国津梁の島から発信する“ゆいまーる”の心~ となります。
“ゆいまーる”とは“助け合い”の心を表現した沖縄の言葉です。「若き津波防災大使」となる国内外の高校生の皆様には、津波の脅威と防災減災の知識について学び合い、“ゆいまーる”の心で、みんなを守るために何を行えばいいのか、自分に何ができるのか、ということを議論していただきたいと思います。
また、沖縄には、“いちゃりばちょーでー”という、一度出会えば兄弟のように仲良くするという意味の言葉があります。若き大使の皆様には、“いちゃりばちょーでー”の精神でお互いの絆を深め、国際交流の輪を広げていただくとともに、将来、それぞれの国と地域において防災リーダーとして活躍していただければ、これに勝る喜びはありません。
本サミットには、沖縄県内からも多くの高校生が参加を予定しておりますので、沖縄県民の皆様におかれましても、多くの方に御来場いただき、彼らとともに津波防災について学び、知見を深める絶好の機会としていただきますようお願い申し上げます。
ゆたさるぐとぅ うにげーさびら。(よろしくお願いします。)
平成29年7月吉日
沖縄県知事 翁長 雄志