合同開催:第86回日本感染症学会 西日本地方会学術集会/第59回日本感染症学会 中日本地方会学術集会/第64回日本化学療法学会 西日本支部総会

会長挨拶

兵庫医科大学感染制御学 教授 竹末芳生

兵庫医科大学感染制御学 教授
竹末 芳生

 第59回日本感染症学会中日本地方会学術集会の会長を拝命し、大変光栄に存じますとともに責任の重さを感じています。今回の学術集会は第86回日本感染症学会西日本地方会学術集会(藤田次郎先生)、第64回日本化学療法学会西日本支部総会(青木洋介先生)との合同開催といたしました。学会のテーマは、「輪(和)の心で実践する感染症診療」です。輪(チーム医療)と和(日本独自の医療)を意味しており、とくにチーム医療では、私は今まで薬剤師の抗菌化学療法に関する教育に力を注いできましたので、その特徴を生かしたいと考えています。

 従来、日本の学会での主題プログラムの進行方法は司会者に一任されていましたが、今回はその定義を明確にいたしました。シンポジウムはある程度完成された内容を、その領域のエッキスパートが発表するものであり、総合討論はおこないません。一方パネルディスカッションは数人の演者が一つのテーマについて集中的に討論を戦わせるセクションで、総合討論に時間を割きます。参加される先生方は演者間の討論の中から今後の研究、診療に取り入れるべきものを選択していただければと存じます。ワークショップは進行中の研究をとりあげるセクションで、総合討論は行いません。斬新な考え方や新しい方向性を示すような発表が望ましく、結論にまとめることは目的でありません。学会参加者は主題プログラムのテーマに加え、この定義を参考にして、どのセミナーに出席するかを決めていただければと存じます。

 奈良で行われた第58回も3地方会の合同開催がスムーズに決まりましたが、そこに至るまでは、多くのハードルがあり、河野 茂先生など諸先生方の努力が実を結んだとも言えます。私は2008年に日本化学療法学会西日本支部総会のお世話をさせていただきましたが、その当時は合同開催に関するコンセンサスは得られませんでした。そのため日本感染症学会西日本地方会(桑原正雄先生)との「同時期」開催と、3日間を1日半ずつに折半し、たまたま2つの学会が連続して開催されたという形式をとらせていただきました。企画も別個で行い、会費も両学会に参加される先生は2回支払うといった有様でした。しかしテーマは両学会とも「感染症時代に向けて、共に・・・」とし、今でこそ明かすことができますが「・・・」にわれわれのもやもやした気持ちを表現させていただきました。なお副題は「感染制御における医師とコメディカルのパートナーシップ」と、奇しくも今回のテーマに通じるところがありました。

 沖縄の地で行われるということで、参加いただける先生方の人数が多少読みづらいところがありますが、学会の成功は、少しでも多くの先生方に発表いただき、ホットなディスカッションを行うことにかかっています。そのためにはattractiveな企画を鋭意準備していきたいと考えています。多くの皆様のご参加を期待しています。

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【代表事務局】
琉球大学大学院 感染症·呼吸器·消化器内科学(第一内科)
事務局長:健山正男/事務局:玉城美奈子
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E-mail:jimukyoku@ryukyu-med1.com
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担当:ジョンソン、大嶺、佐々木
〒900-0015 沖縄県那覇市久茂地3-1-1日本生命那覇ビル
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