合同開催:第86回日本感染症学会 西日本地方会学術集会/第59回日本感染症学会 中日本地方会学術集会/第64回日本化学療法学会 西日本支部総会

会長挨拶

佐賀大学医学部国際医療学講座臨床感染症学分野 青木洋介

佐賀大学医学部国際医療学講座臨床感染症学分野 教授
佐賀大学医学部附属病院感染制御部長
青木 洋介

 この度,第64回日本化学療法学会西日本支部総会の会長を拝命いたしました佐賀大学の青木です。第86回日本感染症学会西日本地方会学術集会長の藤田次郎教授,ならびに第59回日本感染症学会中日本地方会学術集会長の竹末芳生教授,お二人の先輩のご教導を仰ぎながら,鋭意,準備を進めさせて頂きたく存じます。

 感染症の医療は,適正な病態診断と原因微生物の同定,ならびに最良標準の抗菌化学療法,これらの連携により初めて成り立ちます。診断面では,不確定要素の多い臨床の中で,慎重に認知科学的省察を行う態度が必要となりますし,原因菌同定から治療への流れにおいては臨床微生物学および化学療法学の科学的視点が重要となります。これは同時に,感染症・化学療法領域の医療は,医師のみでなく,薬剤師,検査技師,看護師を含めた専門職間の緊密な連携の上において,より良い質を維持・向上させることができることを意味するものと考えます。

 今回の合同開催のテーマは,「輪(和)の心で実践する感染症診療」です。個々の専門職による貢献はもとより,他専門職が重視する価値,およびその意義を理解し,視野を広く持つことで自分の専門的能力を伸ばし,ひいては連携医療全体のレベルアップに繋げる,という,文字通り“輪”の医療の実践に貢献できる学会としてお役に立つことができれば,と考えます。また,我が国に顕著な“患者さんとの距離が近い医療”,即ち,患者視点での医療の実践が,和の医療の強み,温かみでもあると考えます。

 このような理念のもと,前回学会の奈良の地から沖縄へと舞台を移し,素晴らしい学会になるよう尽力したいと思います。また,学会開催において多大なご支援を賜る製薬企業をはじめとする医療社会の皆々様に,日頃からの御礼を申し上げたく存じます。

 多くの演題発表をお待ち申し上げます。皆様,どうぞよろしくお願い申し上げます。

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【代表事務局】
琉球大学大学院 感染症·呼吸器·消化器内科学(第一内科)
事務局長:健山正男/事務局:玉城美奈子
TEL:098-895-1144 FAX:098-895-1414
E-mail:jimukyoku@ryukyu-med1.com
【運営事務局】
株式会社 沖縄コングレ
担当:ジョンソン、大嶺、佐々木
〒900-0015 沖縄県那覇市久茂地3-1-1日本生命那覇ビル
TEL:098-869-4220 FAX:098-869-4252 E-mail:wm-jcid2016@okicongre.jp