ご挨拶

会長:鈴木 幹男

第26回日本喉頭科学会総会・学術講演会
会長 鈴木 幹男
琉球大学大学院医学研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科学講座 教授

第26回日本喉頭科学会総会・学術講演会を平成26年3月6日(木)と7日(金)の両日にわたり、那覇市のロワジールホテル那覇にて開催させていただきます。歴史のある本学会を主催させていただくことに、丹生健一理事長をはじめとする役員各位および会員の皆様に心より御礼申し上げます。開催にあたり、第26回日本喉頭科学会総会・学術講演会会長として御挨拶申し上げます。

喉頭は発声・呼吸・嚥下に関わり、生命維持やコミュニケーションを司る重要な臓器で、先天異常から炎症、外傷、変性、加齢、腫瘍、機能性疾患まで実に多くの疾患が生じます。本学術講演会では、喉頭の難治性疾患について現在わかっていることを踏まえ、治療の将来展望を明らかにしたいと考え、2つのシンポジウムを企画しました。基礎シンポジウムでは「喉頭疾患とヒト乳頭腫ウイルス」をテーマに猪原秀典(大阪大学)、吉崎智一(金沢大学)両先生に司会をお願いしました。頭頸部腫瘍領域ではヒト乳頭腫ウイルス関連癌がトピックスになっていますが、再発性喉頭乳頭腫はヒト乳頭腫ウイルス感染により生じることが明らかになっています。さらに喉頭癌でヒト乳頭腫ウイルス関連癌の特徴を持つ例が報告されるようになってきました。そこで、ヒト乳頭腫ウイルスによる喉頭疾患について現状の知見及び新たな治療戦略についてディスカッションしていただきます。臨床シンポジウムでは「痙攣性発声障害の診断と治療」をテーマに湯本英二(熊本大学)、渡嘉敷亮二(東京医大)両先生に司会をお願いしました。痙攣性発声障害には特徴的な臨床所見がありますが、他疾患の鑑別を含め診断には経験が必要です。難治性のためドクターショッピングをする患者さんも多く、我々が解決してゆかねばならない疾患の一つです。診断・鑑別診断、病因、治療など現在わかっていることや診断基準などについてディスカッションしていただきます。さらに教育パネルとして中島 格(久留米大学)、田山二朗(国立国際医療研究センター)両先生の御司会で「診断困難な喉頭疾患の取扱い」を行ないます。診断が難しい代表的な喉頭疾患について5人のパネリストにディスカッションしていただきます。

また、学会開催目的の一つに若手の教育があります。そこで教育講演とエキスパートによるビデオセッションを企画しました。教育講演では佐藤公則(久留米大学)先生に「病態からみた音声障害の診断と治療~声帯所見に乏しい音声障害をどう取り扱うか~」を御講演いただきます。佐藤先生は基礎から臨床まで幅広く喉頭疾患の御研究をされており、基礎研究の裏付けから音声障害の取扱い、治療について理解を深めて頂けると思います。ビデオセッション「How I do it」はエキスパートの先生から手術、検査、音声治療などの実際を供覧していただき、明日からの実地臨床に役立つ内容を目指します。公募しておりますので多くの御応募をお待ちしております。

学会開催予定の3月は、南風や日差しが心地よいさわやかな季節で、沖縄では「うりずん」と呼び、一年で最も気候が安定しています。このことから本総会・学術講演会のキャッチフレーズを「真南風(マハエ)の誘い」としました。沖縄といえば夏というイメージがあると思いますが、春の沖縄は夏とは異なった魅力に溢れています。学会終了後はゴルフやマリンレジャー、フィッシングなどでリフレッシュしていただき、英気を養っていただければ幸いです。教室員一同心よりお待ち申し上げております。

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