会長挨拶
第117回日本循環器学会九州地方会会長
会長 國吉 幸男
琉球大学大学院医学研究科胸部心臓血管外科学講座教授
この度、伝統ある日本循環器学会九州地方会を沖縄でお世話させて頂くことになり、関係諸兄の皆様に深く感謝申し上げます。
日本循環器学会は小児から成人の循環器に関するあらゆる分野の研究者が一同に会して研究報告を行う学術集会であり、本学会は九州・沖縄地区の第117回地方会であります。いままで、学会、研究会が数多く開催されているなかで、他分野の研究者と交流し、その研究報告が聞ける本学会の意義は重要であり、あらためて再認識するものであります。たとえば冠動脈狭窄病変に対する日循の治療ガイドラインについては外科、内科の合同チームによる合作であり、その治療選択に際しては外科、内科の医師の構成員によるハートチームによる合議が推奨されています。まさしく、患者サイドに立った医療の実践を行う姿勢が現れた証拠ではないかと感じています。
本会は、一般演題のほか、YIAセッション、教育セッション、Case report awardを設け、若手循環器専攻医の育成や現場での個々の症例を大事にして会員皆様の裨益になるように努めていきたいと考えております。また、昨今の時代の流れを考慮して企画される、男女共同参画事業と関連してその講演会および託児所の設置を行います。多くの皆様のご利用をお待ちしております。また、医療安全・医療倫理講演会(DVDセッション)も重要な項目であり皆様のご参加を期待いたします。
我が教室は伝統的に循環器外科を中心に診療、研究を行ってまいりました。したがって、今回の地方会開催は教室にとりまして初めての主催であります。開催運営に関して、どうぞご指導、ご鞭撻が頂ければ大変幸甚に存じます。
12月の沖縄は台風襲来のリスクも殆どなく、またクリスマスまでは雨がすくなく各地の観光地を訪ねるには絶好の気候です。学会の前後でも景勝地を訪ねて、日頃循環器診療でご活躍・ご多忙の皆様が、ひとときの癒やしが得られればと希望致します。