ワークショップ2

対策型胃がん検診におけるABC分類と内視鏡検診の現況

厚生労働省の「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」では、対策型胃がん検診へ胃X線検診と並び、死亡減少効果ありとされ内視鏡検診の導入が推奨されるようになった。しかし、胃X線検診で行ってきた検診をすべて内視鏡検診に振り替えることは内視鏡医のマンパワーの問題もあり難しい地域もある。

胃がんリスクを層別化する方法(ABC分類)を導入し、効率的な胃がん検診を試みる報告も散見される。一方、ABC分類が試験段階にあり、課題が山積しており導入には慎重な運用をすべきとの指摘もある。

2013年2月にH.pylori(以下Hp)感染胃炎に対する除菌治療が保険収載され、それ以前の数倍のHp除菌が実施されている。検査・治療歴について定かでないケース(偽A群問題)、精度管理や2次読影の問題等、本ワークショップにてABC分類と内視鏡検診の諸問題を論じたい、多数の演題応募を期待する。