第17回日本神経消化器病学会 第9回機能性ディスペプシア研究会 第83回消化器心身医学研究会 第5回IBS研究会

第9回機能性ディスペプシア研究会会長挨拶

第9回機能性ディスペプシア研究会 草野元康

第9回機能性ディスペプシア研究会
当番会長 草野 元康
群馬大学医学部附属病院光学医療診療部

この度、第9回機能性ディスペプシア研究会は日本神経消化器病学会、消化器心身医学研究会、IBS研究会との「合同学術集会2015」として、2015年11月12日(木)~13日(金)に沖縄で開催されることになりました。会場は神経消化器病学会会長の屋嘉比先生のご尽力で、沖縄科学技術大学院大学(OIST)です。先日、屋嘉比先生とOISTの見学をしましたが、その研究環境は羨ましい限りのすばらしさでした。また近くには、2000年に開催された九州・沖縄サミットで使用された万国津梁館があり、主催したのは群馬県出身の故小渕恵三元総理です。今回の研究会も群馬大学が担当する事となり、浅からぬご縁を感じている次第であります。

屋嘉比会長とのお話しの中で、メインテーマとして「脳腸相関」を取り上げました。「脳腸相関」は本研究会のみならず、合同する他の学会などでも繰り返し取り上げられる最重要課題の1つであります。「異常な消化管運動を脳が正常に感じるのか」、「正常な消化管運動を脳が異常に感じるのか」、永遠の謎のような命題ですが、解明に向けて更なる討論が必要です。私が留学したMedical College of Wisconsinで、大脳の影響を除くために実験用に作成された除脳ネコ(寝たきりです)を見て、ボスが「今、このネコは世界で一番幸せだ」とつぶやき、そこに居合わせた一同で「幸せとは何だ?」と論争になったことを思い出します。

機能性ディスペプシアに関して、この1−2年で様々なトピックスがありました。診療ガイドライン、症状の評価、アコファイド・漢方薬などの治療薬、H. pylori関連ディスペプシア・H. p.の菌種、TRPVなどの知覚、mast cellなどの炎症、SIBOや消化管ガス、膵などとの臓器相関、遺伝子多型などなど、その他私が想像も出来ない分野でも病態の解明が行われていることでしょう。是非、本合同学術集会でご発表下さい。

沖縄の東シナ海に沈む夕日は涙が出るほど美しいそうです。涙腺が緩くなるのは脳の動脈硬化のためとも言われていますが、11月の沖縄で「脳腸」とも健全にし、日頃の「dyspepsia」も忘れて、有意義な2日間をお過ごし下さい。海無し県の埼玉(屋嘉比先生)と群馬(草野)から、 メンソ〜レ〜沖縄!

【事務局】

埼玉医科大学総合医療センター
消化器・肝臓内科
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FAX:049-225-6649
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