皆さんこんにちは。
日本小児救急医学会脳死問題検討委員会は、小児の脳死判定の実践、患者や家族への対応、そして臓器提供の申し出があった場合にはどのように対応すべきか等、多くの仲間と共に学ぶ機会として、2日間のセミナーを企画しました。脳死は臓器提供のために必須の臨床判断ですが、その一方、臓器提供の有無に関わらず、重症頭部外傷や急性脳炎の子どもの治療を担当した経験から「全脳機能の不可逆的消失」という病態について深く興味を抱いている方も多く見られます。また、正確な「脳死判定」の仕方を学びたいという声も少なからず聞かれました。「医学的に評価し、愛する子どもの病態を出来るだけ正しく、誠実に、ご家族に説明することはとても大切なのだ」という現場の切実な思いに答えて頂くため、著名な講師の先生方にお集まり頂きました。一日目は講師の先生方と出来るだけ近い距離で交流して頂けるようにグループワークを設けました。
二日目は、模擬症例を使った脳死下臓器提供委員会を開催して頂きます。救命に全力を挙げながら、治療の限界を正確に判断すること、そして本人の生前意思あるいは家族が脳死下臓器提供を積極的に希望している場合、施設としてどうするか、また臓器提供をすることは医療者にとってどういう意味を持つのか、討論して頂きます。
参加者の皆さんの日常診療に少しでもお役にたてることを委員全員が祈念しています。一日目の終了後には、沖縄の夕べを泡盛で過ごしながら語り合う懇親会もあります。
どうか一人でも多くの人と思いを酌み交わしながら、脳死・臓器提供という容易ならざる問題に対して、同じ時代を乗り越えていくための仲間を増やして頂きたいと思います。
沖縄でお会い出来ることを心より楽しみに致します。
スケジュール
第一日目 6月15日(土)
17:00-17:10 | 市川先生ごあいさつ セミナーの目的・討議のポイント 事務連絡 | |
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17:10-17:35 | 講義1 厚生労働省 健康局疾病対策課臓器移植対策室 | 廣瀬佳恵 先生 |
17:40-18:05 | 講義2 児童虐待と脳死下臓器提供 | 市川光太郎 先生 |
18:10-19:50 | 1. 脳死判定実技(ケーススタデイ) | 沖修一 先生 |
2. 無呼吸テスト | 西山謹吾 先生 | |
3. ABR/EEG | 久保田稔 先生 | |
4. 悲嘆家族への対応 | 重村朋子 先生 | |
5. JOTの役割(特に提供後のケアについて) | 芦刈淳太郎 先生 | |
6. ケーススタデイ | 荒木尚 | |
19:50 | 第一日目終了と事務連絡 | |
20:00-時間制限なし | ||
セミナーメンバー懇親会:泡盛の夕べ |
第二日目 6月16日(日)
9:00-9:25 | 講義1 脳死判定の手技について ピットフォール | 横田裕行 先生 |
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9:30-10:00 | 脳死判定実技演習 レールダルメデイカルジャパン協力 | |
10:00-11:30 | 脳死下臓器提供委員会: 症例を医学的に評価し、社会的要素を加えて総合的判断を行う。
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11:30-11:50 | 意見交換・修了証授与 |
募集要項
- 定 員:
- 50名 ※応募多数の場合は抽選とします。
(応募者を10名×5チームに編成します) - 参加費:
- 16,000円(含懇親会代)
- 宿泊・交通費:
- 自費
- 参加資格:
- 学会員
(お申し込み時に会員でなくても入会を同時にしていただければ
お受けします) - 申込方法:
- E-mailのみの受付と致します
E-mailに下記の必要事項をすべてご記入の上お申し込みください
必要事項 1. 会員番号 2. お名前 3. 年齢 4. ご所属先(施設名・部科名・役職・住所・TEL) - 申込先:
- noushiseminar@convention-axcess.com
日本小児救急医学会事務局 脳死判定セミナー係 - 申込締切:
- 平成25年5月8日
- 主 催:
- 日本小児救急医学会脳死問題検討委員会
- 協 力:
- 日本臓器移植ネットワーク