会長挨拶

第17回日本未病システム学会学術総会の開催にあたって

第17回日本未病システム学会学術総会
会長
 平良 一彦
琉球大学大学院観光科学研究科

会長写真

第17回日本未病システム学会学術総会を「沖縄の伝統文化と未病」をテーマに、那覇市の沖縄県男 女共同参画センターにおいて開催すべく準備を進めてまいりました。諸般の事情から開催準備に困 難さを伴いましたが、都島理事長はじめ理事の先生方や関係者の皆様のご支援を頂きながら、無事 沖縄の地に会員の皆様をお迎えする手筈が整いました。ここに深く感謝を申し上げます。

琉球王朝の頃より独自の文化を開花させてきた沖縄で本学会が開催される意義を十分に踏まえつ つ、本学会の将来に向けての発展にどのように寄与すべきか、ここ沖縄で皆様と共に考えてみたい と思います。

琉球王朝時代(1429〜1879年)の琉球(沖縄)は、中国(明・清)を始めアジアの国々と深く長い交流の中で、独自の歴史・文化を醸成してきたという経緯があり、琉球の医術・医療においても同様なことがいえます。本学会も草創期には中国は北京、ハルビン、長春の大学・研究機関との学術交流が背景にあって設立された経緯があり、そのような背景を考慮して、本総会では中国からの関係者を招聘し、国際学術交流も意識した「日中未病インターナショナルセミナー」をプログラムに位置付けることができました。

ちなみに本総会では、「琉球の歴史・文化と医療−中国とのかかわりの中で」というテーマで、琉 球大学教授の高良倉吉先生に特別講演を賜ることになりました。医術・医療の面から琉球(沖縄)を理解する縁となることと確信いたします。また、二つ目の特別講演として、国立循環器病センター高血圧腎臓内科部長の河野雄平先生には、「高血圧管理と循環器病の予防」のテーマでお話を賜ります。企画されましたシンポジウム、「未病診断ガイドラインの作成に向けて」も会員の皆様が長く待ち望んでおりました課題の一つでありますが、他にも、本学会にふさわしい多くの企画が盛り込まれました。学会2日目の午後は市民の皆様にも本学会を開放し、「長寿県沖縄」を如何に守り、如何に活かすかという課題にも迫ることができればと期待しております。

特に、本県の仲井眞弘多知事には、「治未病」の概念が、県民の日常生活において広く理解され、 実践されていくことの意義を深く受け止められ、本総会の名誉会長をお引き受けいただきました。 また、本県の医学・医療界における指導的立場から、治未病やアンチエイジングの実践に取り組ん でおられる鈴木信琉球大学名誉教授や沖縄県総合保健協会理事長の金城幸善先生には、名誉顧問に ご就任いただき、貴重なご意見を賜りながら総会の準備を進めてまいりました。ここに厚く御礼申 し上げます。

理事・評議員、運営員及び関係者の方々のご支援のおかげで、この様な内容の濃いプログラムを くむことができましたことに改めて謝意を申し上げますとともに、第17回日本未病システム学会が、本学会会員の先生方を始め、「未病学」に関心のある方々にとりまして、有益な情報交換の場となることを祈念し、御来県を心からお待ち申し上げます。