大会長挨拶

第20回日本義肢装具士協会学術大会
大会長 砂田 和幸
有限会社 砂田義肢製作所

砂田 和幸

来る平成25年7月13日(土)・14日(日)の2日間、沖縄県宜野湾市にあります沖縄コンベンションセンターにおきまして、「第20回日本義肢装具士協会学術大会」を開催するにあたり、大会を代表しましてご挨拶申し上げます。

本学術大会も早いもので20回目を迎えることになり、その記念すべき大会の大会長を仰せつかり身に余る幸せを感じながら、大会の準備を進めて参りました。この記念すべき大会を、日本の義肢装具を今一度振り返り、また最新の技術を習得する機会となる大会にしたいと考え、『温故知新』をテーマに掲げました。この20年で4000名を超える義肢装具士が誕生し、臨床のプロフェッショナルはもちろんのこと、研究、教育の分野、また海外で活躍している義肢装具士もおります。この大会が日本の義肢装具を改めて見つめなおし、「故(ふる)きを温(たず)ねて新(あたら)しきを知(し)る」先人・先輩の知識・技術から活かせる何かが得られる大会になればと願っております。

大会の講演につきましては、特別講演として上肢、特にマイクロサージャリーの世界的権威であられる、琉球大学整形外科教授 金谷文則先生に「四肢変形と装具療法−上肢を中心に」について、一般公開講座として神戸大学形成外科教授 寺師浩人先生に、近年注目を浴びている「糖尿病性足病変に対する義肢装具士への期待」について、日本義肢装具士協会20周年記念講演として本協会初代会長の田澤英二名誉会員に「日本義肢装具士協会20年を振り返って」についてご講演していただく予定です。

さらにOttoBock Japan社とオズール アジア社には、特別企画としてそれぞれの最新技術の紹介を、第29回 日本義肢装具学会 学術大会大会長で佐賀大学医学部診療教授の浅見豊子先生には「リハ医が求める義肢装具士〜女性義肢装具士に求めるもの〜」について、メディアで義足開発のエンジニアとして紹介されたソニーコンピュータサイエンス研究所アソシエイトリサーチャーの遠藤謙先生には、MITで開発したハイテク足部やインド義足等について、ご講演いただく予定です。

復帰40年たった今なお、米軍基地・オスプレイ問題などが続く戦争と切っても切れない沖縄へお越しいただきますので、沖縄戦の話を聞いていただきたく企画も用意しました。

展示会場においては「故(ふる)きを温((たず)ねる」企画として、今や教科書でしか見られない昭和初期?の貴重な義肢装具を展示します。若い方は歴史を、ご経験豊富な方は懐かしさを感じていただければと思いますので、ぜひ展示会場にも足をお運びください。

日本義肢装具士協会設立20周年、また一般社団法人化設立記念、そして記念すべき第20回学術大会の懇親会は盛大なものとなる様いろいろ検討しました。せっかく夏の南国沖縄へお越しいただくならば、「海」を満喫していただこうと、サンセットディナークルーズによる懇親会を企画しました。2時間ほどの船旅ですがゆっくりと寛いで頂ければ幸いです。

開催地沖縄は各県からの飛行機でのアクセスには申し分ない所で、たくさんの観光・レジャースポット・特産物があります。大会翌日は祝日に当たりますので、延泊しての観光やレジャーなどもご検討されてはいかがでしょうか。とは言え、夏の繁忙期の最も旅費が高額となる時期となりますので、早い時期に参加をご検討いただき、航空会社の早割チケットを活用いただければと思います。

盛大な記念大会となるよう、皆さまのご参加をお待ちしております。

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