日本がん登録協議会 第27回学術集会

日本がん登録協議会 第27回学術集会　
会長　増田　昌人　
（琉球大学医学部附属病院がんセンター　センター長・診療教授）

謹啓
　向春の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。

さて、この度2018年6月13日(水)〜15日(金)、日本がん登録協議会 第27回学術集会およびがん登録担当者研修会を沖縄県那覇市の沖縄県市町村自治会館で開催いたします。

ご存知のように、「がん登録等の推進に関する法律」が2016年から施行され、国内の全ての病院および都道府県が指定した診療所は、全国がん登録を行うことが義務となりました。また、厚生労働大臣には全国がん登録データベースを構築することが義務付けられ、今後は“集めるがん登録から、使えるがん登録”に変化していくと思われます。

そこで、第27回学術集会ではテーマを『患者・地域に解決をもたらすデータサイエンスへの進化』としました。
○患者や市民のために、地域がん登録（全国がん登録）や院内がん登録をどのように活用したらよいか？
○医療機関としては、診療の質の向上や経営のために、がん登録をどのように活用したらよいか？
○行政機関としては、住んでいる地域のために、がん登録をどのように活用したらよいか？
○これらのことを解決するために、現場の我々は何をしたらよいのか？

以上のことを、参加者全員で考える学術集会になるよう、プログラム委員と共に意欲的なシンポジウムや研修会を企画しています。

また、がん登録実務者の皆さんに、これまでの取り組み等を発表していただける機会を設けたいと考え、①がん登録における活動報告、②がん登録室の紹介、③情報提供・アイデアなどの演題分野も創りました。

施設長や部門長の皆様におかれましては、がん登録の現場で活躍している実務者を、是非、当学術集会へ派遣していただきますようお願い申し上げます。

各地で活躍している実務者の皆さんには、本学会に参加していただき、今後の我が国のがん登録について意見を交わしていただければと思います。

学会は、関連する多くの立場の方々と交流を深める絶好の機会です。ここ沖縄は、お互いの立場を超えて議論ができる“場”としては、最高の場所です。普段言えないことも、沖縄では発信できます。

ぜひ、沖縄で『がん登録』について、熱く語りましょう！

謹白