ワークショップ1

非アルコール性脂肪性肝疾患の現状と展望

過食や運動不足等の生活習慣の変化による肥満人口の増加に伴い、非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)患者が増加している。なかでも非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の発症、進展にはインスリン抵抗性、酸化ストレス、サイトカイン、腸内細菌、遺伝的素因など複数の要因が関与しているが、その詳細は未だ明らかになっていない。一方、NASH患者の効率的な拾い上げや肝発癌高リスク群のスクリーニングを目的とした新たなバイオマーカー探索、また新規治療法の開発など、臨床の重要な課題を解決すべく、基礎的あるいは臨床的な取り組みが進められている。本ワークショップではNAFLD/NASHの基礎から臨床までの幅広い視野から、臨床的に直面している課題を明らかにするとともに、将来への展望について議論を深めたい。