第49回日本消化器がん検診学会総会

2010年6月11日(金)・12日(土)

沖縄コンベンションセンター

ご挨拶

第49回日本消化器がん検診学会総会を開催するにあたって

会長金城 福則
琉球大学医学部附属病院 光学医療診療部部長

金城 福則

この度、第49回日本消化器がん検診学会総会会長を拝命し、平成22年6月11日(金)、12日(土)に沖縄県宜野湾市で開催させて頂くことになりました。本学会総会会長に推挙されましたことは、大変名誉なこととは存じておりますが、その重積に心身ともに引き締まる思いでおります。私は、昭和56年4月に琉球大学に赴任して以来、現在までの約28年間、沖縄県における胃・大腸がん検診に携わって参りました。沖縄県では当時、フェリーの就航していない町村単位の離島が幾つもあり、現地での間接X線による胃がん検診は行われておりませんでした。現在も、沖縄本島から東方約360kmの太平洋上に浮かぶ南北大東島はフェリーの就航がなく、わが国で通常に行なわれている「胃がん検診」の実施は不可能です。

今回の総会のメインテーマは「適切な消化器がん検診の更なる向上のために」とさせて頂きましたが、わが国であればどこに住んでいても「消化器がん検診」を受ける機会が平等にあることを願ってのことであります。科学的根拠に基づいた医療の実践は重要なことですが、経験のみに基づいた医療を必要としている地域があることも忘れてはなりません。「がん検診」を実施する行政や検診機関の立場からだけではなく、国民の立場からの「がん検診」についても考えて頂けましたなら幸いです。

講演会の構成は、前回の札幌市で開催されました第48回総会とほとんど同じであり、特別講演2題、教育講演3題、シンポジウム3題、パネルディスカッション1題、ワークショップ1題などのほかランチョンセミナーや市民公開講座なども企画予定致しております。

学会が開催される6月の中旬は、沖縄では恐らく梅雨の真最中と思われます。南国沖縄を学会参加者の皆様に満喫して頂けるのは7〜8月の真夏と思っておりますが、真夏日に等しい梅雨の中休みとなることを、私はこの1年間祈り続けたいと思います。

是非、大勢の方々にご参加して頂き、学会を盛り上げ、また、ユニークな環境・文化を持つ南国沖縄を満喫して頂きたいと願っております。

なお、学会へは沖縄県ではフォーマルとなっております「かりゆしウェア」か「ノーネクタイ」でのご参加を推奨致します。

© 2009 第49回日本消化器がん検診学会総会